2009年9月2日水曜日

NHK「クロ現」政権交代:民主党の大塚耕平はなかなかいい!

一貫してイナカ利権代弁者であるNHK「クローズアップ現代」も、たまにはいい放送もする:
クローズアップ現代 NHK9月2日(水)放送 シリーズ政権交代(2)どう変わる暮らしと景気

「生活第一」を掲げ、自民党に圧勝した民主党。政権公約・マニフェストでは、年間31万円あまりの子ども手当や公立高校の無償化、農業の戸別所得補償など、家計を直接支援する総額16.8兆円の政策を並べました。しかし、財源確保のための公共事業削減や労働者を守るための最低賃金引き上げなどは、経済へマイナスの影響があると指摘する声もあります。民主党政権でわたしたちの暮らしはどう変わるのか。中長期的な経済政策はどんなものなのか。民主党の政策責任者に聞きます。

スタジオゲスト : 大塚 耕平さん
    (民主党政策調査会副会長)

NHKも政権交代となるとこういう人も出演させざるを得なくなるのだ。アワを食っているクニヤの顔が見ものだった。自民党と民主党の政策(マニフェスト)はよく似ているが、根本的なところで全く違う。それがよく分かる説明であった。ニッポンもそう捨てたものではない。

要は、民主党は今まで自民党が政策目標として掲げてきた「イナカの弱者救済」のための間接的な政策をより「直接的」なものにするという。つまりいままで「弱者救済」を口実に儲けまくってきたイナカの金持ちの「中間搾取」を排除するのだという。まったく正しい。

困っている地方住民を救えという掛け声の下に巨額の税金が投入されて、その結果イナカの金持ちを儲けさせるだけのことになってしまった公共事業や農業保護政策は言うに及ばず、ニッポンの悪名高い介護保険制度にしてもそうだ。国民が払う介護保険料の9割までが介護で食っている事業者の間接的な事務経費に消えてなくなり、実際に年寄りのおむつを替えてくれる介護者には1割しか払われないという。イナカへのバラマキ公共事業はもっとひどいだろう。自民党が支えてきた戦後の55年体制とはまさにそういうシステムだったのである。国民が払う税金のほとんどが可哀想な地方住民を助けるという「錦の御旗」の名目のもとに、実際は既に金持ちであるイナカの既得権集団をより肥らせるためだけに使われてしまっていたのだ。おかげであいつら利権集団は以前よりもっと金持ちになったが(イナカに建て並ぶの大豪邸を見よ)、本当に困っている人にはお金は回らなかった。いや回らせなかった。弱者が救済されてしまえれば「錦の御旗」がなくなるからだ。それがニッポン(自民党)システムであった。

こういうまっとうな発言をできる人が「ポリティカリーコレクト」といいながら実際は既得権益集団の代弁者に過ぎなかったNHKにやっと登場出来るようになった。NHKも、彼は与党議員であるからしかたなく出演させたと言うところか。ニッポンも捨てたものではない。政権交代してホントによかった。

2 件のコメント:

わら さんのコメント...

大塚さんは良かったですね。相当頭の良い人なんだと思いました。
国谷さんはあわくっているように見えましたか?僕には大塚氏の受け答えに感心して魅せられているように見えました。

>困っている地方住民を救えという掛け声の下に巨額の税金が投入されて、その結果イナカの金持ちを儲けさせるだけのことになってしまった

まさにそうですね。分かりやすい表現です。

匿名 さんのコメント...

政党を問わず、すべての政治家は、税金を農家にバラマクと、言っていたのでこれはすぐに法案が通り実行されるでしょう。
ことに民主党は自民党よりたいそう多額の
税金をつぎ込むようですが、逆に民主に投票したサラリーマンは配偶者控除等が無くなり10%以上は増税になるなー。わかって投票したのかな?
ただ、税のとりあいの議論だけでいいのでしょうか。
まああと10年もすればだれも農家・林業をやっている人はいない事態になるのではと危惧しています。
輸入でまかなえますも結構な政策です。
ただ放棄された野山の雑草の生い茂った国土の保全はだれがやるのか、自給率以前の問題ではないでしょうか。今でも放棄地はいっぱいです。諸君黙って雑草の生い茂る国土の荒廃を待ちますか。
次には私は投票権も無くなっていますがね。